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転職活動体験記

【就職・転職活動を計3回やってみて分かったこと】

 

22歳大学新卒で就職活動、20代後半に1回目の転職活動、30代後半にも2回目の転職活動をしました。2回目の転職活動時には子供が2人いました。


計3回就職・転職活動をやってみて良く分かったことは、

 

「日本は、転職者に対してとても風当たりが強い」ということ。

「年齢を重ねれば重ねるほどその傾向は強い」ということ。そして、

「自分の希望どおりの企業は驚くほど少ない」ということでした。

 

就職・転職活動時に私が求めていた希望条件は、以下のとおりです。

  • 正社員であること
  • 副業なしに生活が成り立つ給料であること
  • 有給は消化できること
  • 原則定時退社であること
  • 残業した場合は必ず残業手当がもらえること
  • 休日の呼び出し・電話なしであること

就職氷河期の新卒時代から条件をたくさん付けていたのですから、我ながら困ったものです。当時も「そんな贅沢な職場はないよ」と同級生に言われていました。実際に就職した企業も、この条件には全く当てはまりません。

いやいや、でもちょっと待ってください。この条件、そんなに贅沢な条件でしょうか?私としては、とても基本的でとても重要なことだと思うのですが。

 

「正社員」
→安定した雇用を確保したいと思うのは当たり前のことです。

「副業なしで生活が成り立つ給料」
→逆に生活が成り立たない給料とは、どの面下げて人を雇おうとしているのでしょうか?

「有給は消化できる」
→有給は法律に基づく労働者の基本的な権利です。組織の中である人だけ有給が消化できないのであれば、属人的な問題かもしれませんが、組織全員が消化できないのであれば、明らかに組織の問題です。

「原則定時退社」
→慢性的な残業が発生しているのであれば、人手不足です。経営者が無能であると自分で言っているようなものです。偉い方の報酬を減らしてでも人を追加で雇ってください。有給消化にも影響する問題です。

「残業した場合は必ず残業手当」
→残業代を出さない会社とは、お金を払わなくても人に働いてもらえると本気で思っているのでしょうか?理解不能です。

「休日の呼び出し・電話なし」
→もしも休日の呼び出しや電話が無条件にあったなら、もはやそれは休みではありません。別の日に改めて休みを与えてください。

 

現在世の中は売り手市場にあるとはいえ、就職活動の厳しさは求職者の年齢によって大きく変わります。昔から日本では新卒信仰が蔓延しているので、大学新卒であれば、何のスキルがなくても比較的容易に(もちろん競争はありますが)大手企業に入ることが可能です。

また20代後半の転職であっても、「20代はまだ若い」という理由で、スキルや経験が少なくとも転職が可能です。

ただし、これが30代後半にもなるとガラッと環境が変わります。経験やスキルがかなり重要視され、一気に就職先の選択肢が狭まります。風当たりも強くなります。私自身の経験からも明らかにそうです。30代の転職活動は最も精神をすり減らす経験でした。

 

しかし、それはあたりまえと言えばあたりまえかもしれません。
年齢が高ければ高いほど人を育てる時間が少ない訳ですから、企業側として高い経験やスキルを求めることは十分理解できます。

 

ただ、転職活動しながら感じていたことは、高い経験や高いスキルを求めておきながら、劣悪な待遇を涼しい顔で提示している会社のいかに多いことか。企業側にとって都合の良い求人が世の中には溢れています。

 

今思えば何も役に立っていませんが、私自身、子供のころから割としっかり勉強するタイプでした。また、30代後半に至るまで、多少無職の期間もあったものの、ほぼ切れ間なく社会人経験を積んできており、それなりにスキルも磨いてきました。合格難易度が高く、ステータスとして一般に認められるような有名な国家資格も保有しております。

 

30代後半の転職活動でも、転職サイトにその資格を登録すると、オファーメール(実際は自動送信メールですが)がたくさん来ました。転職エージェントさんからいただいた「好待遇案件です」と書かれたメールを開いてみると

 

『○○○資格をお持ちの方を募集・優遇(働きやすい環境!)』
と大きく書かれたその下にあった求人詳細には、家族持ちとしてはギリギリの生活しかできないと思えるような給与待遇が堂々と掲載されていました。そして見込残業代○○時間の文字。さらに見ると有給休暇はギリギリ半分くらい消化できるようです。

 

え~と、これが今の日本でいうところの好待遇なのですか?
見込残業代という危険なシステムは、いつから自然に使われるようになったのですか?
少なくとも私の新卒時代にはありませんでしたが…。

 

大丈夫か。(一応)先進国、日本。

 

日本のサラリーマンは、有給休暇を取得できないことに耐性がありすぎるので、「半分も消化できればいいじゃないか。」と思う方がいるかもしれませんが、目を覚ましてください。仮に毎年10日間取得できないということは、1年のうち毎年10日間はタダ働きをさせられていることになるのです。

 

毎年10日間タダ働きさせておいて好待遇?

もしもその方が40年近く勤務すると、タダ働き期間は通算で丸々1年にもなりますが…。
いやいや、ちょっとブラックジョークにしてもキツイです。

 

フォローしておきますが、世の中には本当に待遇の良い会社は確かに存在します。確かに存在しますが、その会社に巡り合える確率、ましてや新卒でいきなりそれを引き当てる確率は、宝くじを当てるごとく難しいです。
お世辞にも、良い労働市場であるとは言えません。

 

 

さて、ここまでいろいろと言いたいことを書いてきました。

しかし、このように現在の就職・転職の問題点を指摘すると、こう指摘されてしまいます。

 

「あなたの若いうちからの努力が足りない」
「先を見越してハイスキルを磨いておかないから悪い」
「将来設計を立てずに安易に転職するから悪い」
「先見の明がなかった」
「良い会社を見つける努力をしなかった方が悪い」
「能力がある人は仕事選びで困っていない」

 

本当におっしゃるとおりです。
自分でもそう思います。

 

心の底からそう思います。そう思いますが、例えば私のように30代後半の時点でそんなことを言われたとして、世の中の全員が全員、生まれてからずっと正しい行動ができている訳でもないのですし、過去に戻ってやり直しできるわけでもないというのに、救いが全くないではないですか。ましてや、世の中にはいろいろな事情を抱えて、結果的に仕事で悩んでいる人だって、たくさんいるのです。

まだまだ未熟な若い時代の考え方によって、人生が全て決定付けられてしまうとしたら、それはとても厳しすぎます。私のように賢くない人間もいるのです。

 

このような「あなたの過去の行動に問題があります」という趣旨の指摘は、何のアドバイスにもなりません。
過去は変えようがないのですから。人を絶望させるだけです。
過去の行動に問題があったなんてことは自分が一番分かっています。だから今悩んでいるんですと言いたくなります。

 

もしも就職や転職の悩みを誰かに相談するとして、「あなたの過去の行動に問題があります」的な答えをしてくる人がいましたら、相談する相手としては間違っています。戦っている人は「今」戦っているんです。過去ではありません。

 

また、「今からでも遅くないから何か資格を取ってみたら」というアドバイスも注意が必要です。

転職活動中に経験済みですが、どんなに難関な国家資格を取得したところで、中途採用の場合、その資格を活用した「経験」がないと給与に反映されない、もしくは雇ってもらえない企業が多いです。特に中途採用では「資格」よりも「経験」が重視されがちです。つまり即戦力が欲しいのです。

 

よって、企業のニーズに合致していなければ、難関資格を取得したところで、ただただ、「自分はこんなにすごい資格がとれた!」という満足感を得て、周りから「そんな難しい資格もっているの?すごいね!」というセリフを何度か浴びるだけで、それ以上はありません。やみくもに資格を取ること自体にはあまり意味はないのです。

 

ただし、資格を取るという選択肢が完全に間違いと言えないのは、「その資格がないとできない仕事」というものが世の中には存在するからです。資格がないとできない仕事を、どうしてもしたいという気持ちに一点の曇りもないのであれば、迷わず資格取得の勉強をするべきです。医者で言うところの医師免許が一つの例です。

 

逆に、資格があろうがなかろうができる仕事であれば、資格取得にこだわる必要はありません。もちろん取得してもよいですが、試験に合格することに全身全霊をかけるようなものではありません。仮に受験して不合格でも気にする必要はありません。

中途半端な資格よりも、よほど知り合いのコネクションの方が転職活動には有利だったりするのが現実です。

 

実際、私の友人の中に、何の資格も持たず、三流大学を卒業してから会社と点々としていたものがいましたが、親戚のコネクションにより就職を決め、今ではとても出世しまった人がいます。ある意味これは前述した「宝くじ」を見事に引き当てたパターンかもしれません。

ただし多くの方は私と同じく、宝くじのような確率に人生をかけるようなギャンブラーでもないですし、宝くじを引き当てるような環境がないことが多いです。

 

ではどうすればよいのでしょうか。

 

どうしたら良いのか分からない転職活動の暗闇の中で、結果私がとった行動は、会社に属しながらも、会社に依存しない生き方でした。

会社に多くを求めることはやめることにしました。でも会社を辞めるわけではありません。これまで勉強してきた資格や経験・スキルにもあまりこだわらないことにしました。会社に属しながらも、今自分のやりたいことをやりたいようにやろうと考えました。

 

現在進行形で仕事に追い詰められている方とっては、はたして何を言っているのか全然伝わらないかもしれませんが、サラリーマンであっても、自由はあるのです。もちろんそれは小さなことであったり、無制限ではなかったりしますが。

 

結果的にこの行動により、私の毎日の幸福度は飛躍的に向上しました。そしてストレスを感じにくくなりました。

 

重要視したのは、「会社を辞めず」にできることを探すということです。


会社を起こせるようなレアスキルを持っている人やアイデアマンであれば、会社を起こせばいいのかもしれません。ただし私にそんなスキルはないですし、成功する気もしません。転職した先がバラ色である保証もありません。転職はある意味ギャンブルですから。


先ほども書いたようにギャンブラーのような生き方は私にはできないので、まずは会社を辞めずにやりたいことをやることが一番自分に合っていると考えました。


毎日心がけているのは、自分の行動をできる限り自分が支配するということ。

くだけた言い方をすると、ルールの範囲内でワガママ・自由に生きるということです。


仕事の休憩時間に好きな音楽を聞くのも良いです。
食べ歩きが好きであれば、外回り中においしいお店を発掘してもよいでしょう。
仕事中の至る所に自分が心地よいと思うことを取り入れていくのです。
少しくらいならルールを逸脱することもアリです。

ちなみに私はお昼の休憩時間中やちょっとした待ち時間があれば、すかさずゲームをしていました。

 

また、職場のルールに病気休暇が取れるしくみがあれば、周りを気にせず取得しましょう。徹底的に自分を甘やかしてしまうということです。


このように心がけることで、徐々に毎日のストレスが大幅に軽減され、ストレスがゼロになったとは言わないまでも、苦にならなくなってきました。

 

その後、現在のような転職アドバイザーとなり、身近で同じような苦しみを持っている方に出会う度に、この経験をお伝えすることで多くの方の心のサポートをさせていただいております。

 

仕事に悩む方に対して「今の仕事がつらい」→「転職したらどうですか」「一度辞めてみては」というアドバイスに、悪気がないことは百も承知ですが、あまり効果はありませんし、無責任です。「辞めない」のではなく、多くの方が「辞められない」事情を持っていることが多いからです。

また、やみくもに転職したからといって事態が好転することは、今の日本ではなかなかありません。ましてや転職活動は精神力を大幅にすり減らす作業です。むしろ精神的に追い詰められる可能性が高いです。私も一時期精神的などん底を味わったことがありますのでよく分かります。

 

安易に転職を勧めてくる方の多くが、転職の本当の怖さを味わったことがありません。

 

また、単に仕事を辞めたとしても、その後の生活が立ち行かなくなる場合や生活水準が大幅に下がる場合のストレスは心の底から苦しいものです。私は1回目の転職活動時に1年ほど無職の期間を経験しましたが、自分は世の中に必要とされていないと毎日思っていました。それは地獄のような日々です。


そのようなリスクを伴うギャンブルをするのであれば、まずは仕事への取り組み方を変えた方がよほど安全です。即効性も高く、すぐにうまく行かなかったとしても会社を辞めたわけではないので、落ち着いて何度でも軌道修正が可能です。まずは取り組み方を何度も変えてみて、それでもギャンブルする方がやっぱり良いと思う方がいるのであれば、その時にギャンブルをすれば良いのです。

 

今の世の中は仕事の悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。自分が感じていたのと同じ悩みが、世の中には予想以上に多いことにとても驚きます。


もし仕事や転職についての悩みを抱えている方がおられるのであれば、微力ではありますがサポートさせていただきたいと考えています。

 

お気軽にご連絡をいただければ幸いです。