68歳を過労死させるような会社は、すぐにでも潰れるべき

本日のインターネットニュースの中に、「68歳の労働者が過労死」という記事がありました。

 

「一億総活躍社会」という一見聞こえの良い言葉を聞いて久しいですが、結局のところその実態は、「高齢者のスキルと知識を安く利用する企業のための社会」です。

 

定年退職後の待遇が「給料だけ大幅に下がって責任やリスクは変わらず」というのが、今の日本企業の特徴です。高いスキルと経験が低賃金で搾取されています。

 

一億総活躍社会の「活躍」とはそういうことなのでしょうか。だとすると、これから高齢者に向かっていく私としては、「活躍」したくありません。

 

68歳まで社会に貢献してきた方を、低賃金で死ぬまで使いつぶすことが、高齢者に活躍の場を与えることであると、経営者が本当に思っているのであれば、大変申し訳ありませんが、すぐに会社をたたんでください。あなたには経営者の資質がありません。

 

私は、働くことだけが活躍であるとも思いません。やりたいことを好き放題やることが、社会への貢献、つまり活躍に繋がるケースもたくさんあると思います。

仮に企業の中で働くにしても、低賃金で搾取されるのではなく、自分のプライベート時間を十分確保した上で、無理のない時間に、できる範囲で社会に貢献することだと思っています。

 

私もいつかは高齢者になりますが、本音をいうと定年後は働きたくありません。働くよりもやりたいことがたくさんあるからです。しかし、残念ながら、老後に高齢者が働かずに過ごしていけるだけの体力が将来の日本にあるとはとても思えませんので、残念ですが多少は働くことになるのかなと思います。

 

この劣悪な労働環境が少しでも良くなるように私に今できることは、正しい情報をお伝えし、劣悪な環境の会社に労働者が行かないようにすることだと思っています。

労働者が来なくなる会社は、いつか消滅することになりますが、働きすぎて人が死ぬような会社は消滅していただいて結構です。

 

また、高齢者になると、必ずついて回るのが健康問題です。普通の生活をしているだけでも病気と付き合っていかなければならない年齢です。そのような年齢の方にまで過重労働を強いる企業に、定年退職するまで仕事を頑張ったあなたが付き合う必要はありません。

 

私が住む岐阜県は田舎です。東京等と比べてしまうと圧倒的に就職先は少ないと思いますが、それでも高齢者が気楽にできる仕事は探せばあります。気楽な分、給料はそれほどでもないですが、退職直前の正社員並みの仕事や責任を押し付けられて初任給レベルの給料しかもらえない職場に居座るより、幸福度は圧倒的に高いと思います。

 

老後にも毎日豪遊するだけのお金が欲しいと思うのであれば別ですが、そうでなければ幸福度の高さで仕事を選ぶというのは有効な選択肢です。どんなにお金を稼いだところで、過重労働で体を壊し、プライベートはいつも病院通いでは、頑張りがいがありません。